そして自己破産に前向きになれる考え方
100億円の投資に対し、満期に返ってくる償還金まで入れれば120億円の戻りが4年間で期待できます。
一方、工場の方は100億円の投資に対し戻りは120億円で同じですが戻ってくるタイミングは異なります。
プロジェクトに関するお金の大体の入り払いとそのタイミングがわかります。
「1年後の100万円は現在の価値では100万円に満たない」「価値を比べる場合は比べる時を同じにしなければ意味がない」ここではすべての収入を「現在の価値」に計算し直して比べてみることにしましょう。
今までは1年後のみの計算でしたが、2年後にもらえる5億円はどうなるのでしょうか?今までの考え方を2年後にもあてはめてみましょう。
今2年後にもらえる5億円の現在の価値がBだとします。
ではBの1年後の価値はいくらでしょうか。
先程のAの計算と同じ論理ですからBの今から1年後の価値はということになります。
では、BX1.05の今から2年後の価値(実際にクーポンが支払われる時)はどうなるのでしょうか。
今から1年後までの1年間でBがBからBX1.05まで増えたのですから、次の1年間もBX1.05がさらに同じ5%で増えるはずです。
このことは何を意味しているのでしょうか?債券の利払いと償還金を現在の価値にひき直して合計したら、ちょうど100億円でした。
新工場プロジェクトのキャッシュフローを現在の価値にひき直して合計したら、約105億円になりました。
前にみたように、時間の概念を加味するとお金の価値は同じ時でなければ比べられないことになっています。
この結果から債券と新工場のプロジェクトを、両方とも現在の価値にひき直して計算したのですが、どうも新工場のプロジェクトの方が現在の価値で約5億円ほど得しそうです。
さて、役員会で、社長であるあなたはいよいよ新工場プロジェクトに承認を与えます。
ところがここで4年間で5億円得するということはわかったものの、問題は年間で何%くらい債券のクーポンを上回るのかという質問が経理部より出てきたことです。
先へ進む前にもう少し今までのところを整理しましょう。
まず、債券のケースでは最初に払う100億円とすべての利払いおよび償還金の現在価値の合計がぴったり同じ100億円になりました。
したがって以下のような等式が成り立ちます。
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